物件のスペック(立地・広さ・形状等)
兵庫県芦屋市で、女性向けの整体院の店舗デザイン・店舗設計・内装工事のご相談があり、現地調査に行ってきました。
今回開業する整体院の場所は、阪神芦屋駅から徒歩5分、JR芦屋駅からも徒歩10分以内と非常に立地が良い場所になります。芦屋は高級住宅のイメージで有名ですが、ファミリー向けや単身向けの賃貸マンションも多く、住みたい街ランキングでも上位に名を連ねる人気エリアです。
整体院が入る建物は、上層階が住居になっており、その1階部分が今回のテナントになります。築年数はおそらく20年程度は経過してると思われます。テナントの面積は30㎡程(10坪)で、以前入られてたテナントの内装が、ほぼそのまま残されている状態です。
今回整体院の店舗デザイン・店舗設計・内装工事のポイントは、以前入られてたテナントの間仕切や設備を上手く活かし、新たに女性向けの整体院に合った内装へと変更することです。工事の内容としては、間仕切工事、換気工事、空調工事、給排水工事、電気工事、仕上げ工事、看板工事になります。
現在の店内・テナント内の内装の状態
こちらが店内の現状になります。店内の壁と天井は、薄いピンクで塗装されており、 床はCFシートが貼られております。天井は2Fのスラブにそのまま塗装しており、外壁もコンクリートブロックと、RCの躯体にそのまま塗装しております。
壁や天井がむき出しの状態で塗装されているので、照明器具を取り付ける配線ダクトやコンセント類も隠蔽ではなく、露出で配線されております。これを、新たに外周の壁や天井を新設し、配線を隠蔽するとなると、その分大幅なコストアップに繋がるので、今回は露出の方向で進めたいと思っております。
ファサードは、前の店舗の残置物として引違いとはめ殺しのアルミサッシが取付けられております。はめ殺しのサッシは再利用できるとしても、引違いのサッシは使い勝手の面やデザイン的な面からも、再利用できそうにありません。撤去し、新たなエントランスドアを設置する必要がありそうです。
現在の店内・テナント内の設備の状態
こちらは以前のテナントがバックルームとして使用していたスペースになります。天井には逆富士型の蛍光灯が設置されており、手洗い用の洗面とトイレが設けられております。現状の水廻りの位置から他の場所に移動するとなるとコストアップに繋がります。限られた予算内に収めるには、現状の位置を上手く活かした工事が必要です。そのため、トイレは現状のまま再利用し、洗面も位置は変更せず、女性が化粧直しできるパウダールームへと変更しようと考えております。
今回設備関係の工事の中でも一番のネック(問題)は換気です。というのも、現状換気設備が一切設置されておらず、換気用のスリーブもありません。トイレも外部に面した窓があるのみです。コロナの影響もあり、お施主様としても基準以上の換気設備を希望されております。しかし、換気設備を設置するとなると、新たに換気用のスリーブの工事が必要になります。このスリーブを空ける工事は、ビルのオーナー様の許可が必要です。もし不可となれば他の解決策を検討しなければなりません。どちらにしても今後換気設備が非常に重要になりますので、何か解決策を考えます。
まとめ
以上が芦屋市で女性向けの整体院の店舗デザイン・店舗設計・内装工事の現地調査になります。
今回は、現状の間仕切や設備を上手く活かし、低予算で女性向け整体院の内装に仕上げるのがポイントとなりそうです。そのためには、再利用できる所とお金をかけるべき所を見極め、上手くバランスを取ることが大切だと思います。
話は少し逸れますが、店舗のデザイナーはデザインだけ重要視しているように思われがちですが、そんなことはありません。お施主様の予算と要望とデザインの3つのバランスを取る役割を担っております。どれか1つ欠けただけでも良いお店はできません。予算、要望(機能面・設備面)、デザイン、全て叶ってこそ良いお店です。ご興味ある方はお気軽にご相談下さい。