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絶対失敗しない初心者の居酒屋経営法!店舗デザインと内装工事編

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店舗デザインと内装工事で失敗しない初心者の居酒屋経営

経営初心者に人気の一つとして居酒屋経営があります。飲食店経営の中でも比較的チャレンジしやすく、難しい資格や専門的な知識を必要とすることが少ないのも魅力です。物件や内装デザインについても、短期間・ローコストでオープンに至る方法もあります。様々な角度から居酒屋の店舗づくりについて解説します。

目 次
  1. コンセプトメイキング
  2. 居酒屋経営のメリットと注意点
  3. 内装デザインのポイント
  4. 資格と手続き
  5. ・「飲食店営業許可」と「食品衛生責任者」
    ・「深夜酒類提供飲食店営業」
    ・「防火管理者」

  6. まとめ

1. コンセプトメイキング

何より重要なのはお客さまに「また行きたい」と思わせられるかどうかです。どのようにすればそうなるのか。まずは他店をリサーチしたりして、じっくり検討してみましょう。

お店の雰囲気、デザイン、スタッフの接客態度、はもちろんですが、来店されているお客さまの様子もしっかりチェックしておきます。取り入れたいところ、そうでないところを見極め、コンセプトづくりの参考にしましょう。

コンセプトはお店の核、売りとなるものですから、納得いくまで詰めておきましょう。ブレないコンセプトが成功への鍵となります。

2. 居酒屋経営のメリットと注意点

居酒屋を客として利用する場合、なんといっても「手軽さ」「気楽さ」が魅力となるのではないでしょうか。お酒とおつまみ、ちょっとした料理があれば、仲間と語らう場としてさほど多くのことを求めないと思います。
経営者としても同じことが言えると思いますが、お客さまに満足していただくだけでは経営は成り立ちません。しっかりと利益をあげられるように準備する必要があります。

居酒屋のメインとなるお酒はもちろん、おつまみ類などは利益率の高い優れた商材です。いずれも一度仕入れてしまえばほとんど調理が要らず、簡単にお客さまに提供できます。こういった点で居酒屋は利益が得やすい業種と言われています。支払いも即時行われるので、売上げの回収に悩むことがないのもポイントです。

お酒の種類は豊富ですので、メインとなるものを決めるだけで簡単にお店のカラーをうち出すことも可能です。他店との差別化だけでなく、価格競争を回避することにもつながります。居酒屋イコール安いではなく、コンセプトに応じた価格で提供できれば理想的です。

物件選びの時も、飲食店では居抜きと呼ばれる物件がよく利用されます。お店の内装や厨房設備、空調設備、什器などの設備が残ったままになっている物件のことで、それらをそのまま使うことが出来れば、工事や内装の費用を大幅に抑えられます。準備にかかる時間も短縮できるので、短期間でのオープンも可能です。
ただし、良くも悪くも過去に営業していたお店のイメージがあるので新店らしさは少し薄れる傾向にあります。内装もレイアウトが決まっているので変更しづらく、イメージ通りのデザインにならないことがあるので注意が必要です。何故、居抜き物件になったのか知っておくことをお勧めします。

3. 内装デザインのポイント

開業するにあたって、コンセプトを存分に発揮できるところはやはり内装デザインです。他のお店にはない空間を実現させましょう。

店内は多くの人で賑わい、お客さまとスタッフがせわしなく行き来することになります。居心地の良さはもちろんですが、動線を考えてより快適な空間となるように心がけましょう。

お店の顔となる内装デザインは、業者任せにせずに積極的に打ち合わせに参加してイメージを伝えます。ホームページなどで公開されている過去の実績を見て、自身のイメージに合った業者を選びましょう。数社に依頼してみるのもいいでしょう。ただし、依頼する業者は飲食店の施工実績のあるところに打診するのをオススメします。デザイン的にはもちろんですが、必要な許可等に基づいて設計してもらえるので安心です。

4. 内装デザインのポイント

居酒屋経営には、難しい資格や専門的な知識を必要とすることが少ないのがポイントとお伝えしましたが、以下の許可申請等が必要になります。費用も発生します。都道府県によって多少の差があるので事前に確認し、該当するものがあれば早めに手続きしておきましょう。

「飲食店営業許可」と「食品衛生責任者」

内装工事に取りかかる前に保健所で手続きします。まずは、自店が基準を満たしているか確認してもらいましょう。「店で調理をして食品を販売する」店舗の場合には必ず必要となります。店内の設計図や周辺地図の提出とともに、衛生管理を行う食品衛生責任者を配置する必要もあります。 食品衛生責任者は、調理師免許や栄養士免許等を持っている人の他は、養成講習を受ければ取得できます。法人の場合は登記事項証明も準備しておきましょう。許可が下りるまでは営業できませんので、スケジュール管理にも気をつけましょう。

「深夜酒類提供飲食店営業」

お店があるエリアを管轄している警察署で手続きします。午前0時を過ぎて営業する場合に必要になります。一般的に営業開始10日前までに届け出します。

「防火管理者」

お店があるエリアの所轄の消防署での手続きです。30人以上が収容できる店舗等の場合、必要になります。講習を受ければ取得可能です。

5. まとめ

バラエティに富んだテーマで展開する居酒屋。内装もサービスもオリジナリティに溢れ、海外の方にも人気があり、日本の文化の一つとなりました。近年は大人だけではなく、家族連れでの利用する場合も増え、幅広い世代にとって身近なものになっています。

利益率も高く魅力的な居酒屋経営ですが、経営を軌道に乗せるにはしっかりとした計画が必要になるのはいうまでもありません。エリアやターゲットをしっかり見極めて、ニーズにあったお店を展開させましょう。

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