テナントのスペック(立地・広さ・形状等)
吹田市で美容室の新規出店のため、現地調査に行ってきました。場所はJR吹田駅から少し離れた簡素な住宅街の中にある、住居兼テナントビルになります。テナントビルの前の道路は、駅前から続く交通量の多い道路で、飲食店等が立ち並びます。交差点付近にテナントビルがあるため、信号待ちの車からも目立ちます。
建物の構造は鉄骨造で、築年数は約25年と少し古いですが、比較的外観も奇麗に保たれております。今回美容室として借りる予定の1階部分の店舗の広さは92㎡で、28坪になります。テナントの形状は、四角などではなく、少し歪な形状になっております。前は今回と同業種の美容室が入られてたようで、間仕切りや残置物もなくスケルトン状態です。
テナントの現状(スケルトン状態)
天井・壁面
こちらがテナントの現状になります。以前入られてたテナントの内装も解体され、スケルトン状態です。天井は、スラブと鉄骨の梁が見えてる状態で、壁面は、ALCが剥き出しの状態です。以前入られてた店舗は、天井は石膏ボード下地、もしくはジプトーン、壁面はALCの上にGL工法で石膏ボードを張っていらようです。床はモルタル下地の状態で、状態もよく不陸やひび割れはありません。
空調設備
既存で残されている設備も無く、空調・換気・給湯器等の設備は、新設する必要があります。天井を造作するか、表しにするかは未定ですが、天井の懐はあるので、天井カセットタイプのエアコンが、設置できそうです。室外機もテナントの横に設置するスペースがあり、引き込みも短くてすみそうです。ビルによっては、屋上設置になることもあります。その場合は、運搬の距離や引き込みの距離が長くなることから、設置金額が上がります。
給水・給湯設備
給湯は、ガス給湯器も電気温水器も、両方設置可能です。ガス給湯器は、外部に設置スペースがありました。電気温水器は基本的に店内に設置することになるので、スペースを取ってしまいます。店内のスペースを考えると、ガス給湯器のでの対応の方がいいように思います。ガス給湯器も電気温水器もメリット・デメリットがありますので、お施主様と相談して決めようと思います。
排水設備
ビルに既存で設置されている排水設備は複数あり、どれも使用できそうです。場所も散らばっているので、シャンプー台の位置や水廻りの位置に縛られることなく、ある程度自由なプラニングが可能となりそうです。ただ、水廻りの位置は床上げが必要なので、床上げ部分と排水に引き込み距離が短い方が、金額は低くなります。また、水廻り設備も、分散させるのではなく、同じエリアに集約した方がコストを抑える事が可能です。
テナントのファサード
こちらがビルのファサードになります。1階のテナント部分はグレーのタイルが張られています。おそらく新築の時から張り替えておらず、経年劣化とともに、デザイン自体も少し古臭いです。入居するテナントがビルの外壁工事をする場合、退去時に現状復旧が義務付けられる事が多く、これがネックとなり外壁工事を諦める方も多いです。
また、ビルのオーナー様の判断により、外壁工事は愚か、看板の設置も不可のテナントビルも少なくありません。この辺りは、契約時の交渉次第かなと思います。できる限り、契約前の交渉時に、有利になるように進めて行くことが大切です。そのためには、ビルのオーナー様と信頼関係を築くのは無論、不動産会社を味方に付けるのも、非常に大切です。
まとめ
今回、現地調査した結果、設備面などでも特に問題になるようなことはなく、契約交渉へと進めていただけそうです。開業予定は来年の1月なので、まだ時間に余裕がありますが、この時間を利用してしっかりとプラニングを詰めていきたいと思っております。また進捗状況をご報告いたします。