美容室・美容院や理容室のリピーター客や再来店率を上げる方法の1つとして、居心地の良い空間にし、長時間滞在してもらうことは非常に重要になります。そのためには、どういったレイアウトがいいのか、またどういった内装デザインがいいのかなど、美容室や理容室で快適に時間を過ごしてもらうための、ポイントをご紹介します。
1. 居心地の良い空間演出
美容室や理容室では、基本的にお客様自身の意思で自由に行動できるわけではなく、受付からお会計まで、スタッフが誘導する接客スタイルになります。特に美容室や理容室では、座っている時間が多く、お客様が窮屈に感じたり、不自由に感じたりする事は、お店にとってマイナスでしかありません。まずは、お客様が快適に過ごしていただける空間を演出する事が重要です。
そのためには、店内が外から丸見えだったり、隣の席と近く、プライバシーが確保されてなかったり、トイレが狭く、利用しにくかったりするのはNGといえます。また、長時間座っていることもあり、天井が低かったり、空調の効きが悪く、暑い寒いといった状況では、お客様も快適に過ごすことができません。重要なのは、お店をプランニング(設計)する段階から、いかにお客様が快適に過ごせるかを、お客様目線で考えましょう。
2. 居心地が良いレイアウト・導線
美容室や理容室で快適に過ごしてもらうためには、お客様にとっても、働くスタッフにとっても利用しやすいレウアウトと導線でなければなりません。シャンプー台とカットスペースが離れていたり、お客様やスタッフのメイン導線となる通路が狭かったり、段差があったりしては、居心地が良く、使いやすく動きやすいと思えません。
また、外を歩いてる人から、カットやシャンプーしている姿が丸見えだったり、トイレの出入り口が目につく場所にあったりと、プライバシーの配慮がないレイアウトも、居心地が良い空間とは思えません。動きやすい導線と使いやすいレイアウト、そしてプライバシーに配慮した空間にすることが大切です。
3. 居心地が良い照明
最後は店内の照明に関してです。照明は、明るさと同時に照明の色味も重要です。照明の色味や色温度には、様々なシュチュエーションや用途によって使い方が変わります。
基本的には電球色・昼白色・昼光色と色味が別れており、電球色は昔ながらの暖かみがある穏やかな色で、昼白色は太陽光に近い自然な色で、昼白色は青白い爽やかな色になります。落ち着きたい時は、暖かみがある電球色で、自然光に近い昼白色は、リビングや寝室に使用される事が多いです。またオフィスや作業スペース等、細かい作業をする場所には、明るく集中力が増す昼光色が適しています。こういった用に用途によって使い分ける事が大切です。
美容室や理容室では、待合スペースやシャンプースペース等の、落ち着きたい場所には電球色を使い、作業スペースであるカットスペースには、昼白色が適しています。なぜ、細かい作業に向いている昼光色ではなく、昼白色にするかというと、カラーの色味を確認するためです。カラーの色味を、電球色や昼光色で確認するより、太陽光に近い昼白色で確認する方が、自然光の下でも、違和感のない自然な仕上がりになるためです。美容室や理容室の店内の中でも、用途によって照明の色は使い分ける事が重要になります。