三木市で店舗設計・店舗デザイン・内装工事をしている美容室の進捗状況です。
内装工事の工程も終盤に入り、現在は間仕切り工事が終わり、これから仕上工事に入ります。間仕切り工事前に、天井設備(空調・換気・給気・照明・感知器)の仕込み工事は終わっております。後は仕上工事後に器具の取付になります。
今回は、間仕切り工事後の様子と受付カウンターを現場で制作している様子ごご紹介致します。
内装工事の様子
カットスペース
こちらが現在のカットスペースエリアの様子です。天井と壁面は既に石膏ボードは貼られた状態で、空調や照明等の設備の仕込みも終えております。壁の端に取り付けられている白い部材は、枠材になります。
枠材の取付の目的は2つあり、1つは壁を保護する役割があります。枠材を付けずにクロスで巻き込むことも可能ですが、汚れや傷に弱く耐久性がありません。その点、枠材であればクロスに比べ、傷や汚れにも強く、人や物が触れやすい場所に適しています。
2つ目の目的は、デザイン的な役割です。これはコンセプトやデザインに合わせた枠材の取り付け、又は、クロスを貼り分けるための見切り材としての役割にもなります。この2つを考慮しながら枠材の取付を考えるといいでしょう。
シャンプースペース
こちらが現在のシャンプースペースのエリアの様子です。壁面の上部に取り付けられている窓は、排煙窓になります。この排煙窓は、火災は発生した場合に煙を逃がすのが目的で、建築基準法で設置が義務付けられています。
床には、シャンプー台用の排水・給水・給湯と電気配線が仕込まれています。これは前回の記事でも説明しましたが、バリアフリー条例の規定により、床上げが不可のため、事前の引き込みが必要になりました。土間コンクリートを打つ前の引き込みは、位置出し(墨出し)が非常に難しく、困難を極めます。特にシャンプー台は、排水位置決定後に位置調節をすることが難しく、シビアな設置寸法が要求されます。そのため、排水の位置を決定するのには神経を使いました。
受付カウンターの制作
こちらは受付カウンターを制作している様子です。受付カウンターは、家具工場で制作することが多いですが、今回はコストを抑えるため、現場で大工さんに制作を依頼しました。現場での制作のため、家具工場で制作するよりも複雑な形状や仕上はできませんが、その分コストを抑えれるのがメリットです。
また、当たり前ですが、位置から制作するので、既成品の様にサイズや色が決まっている訳ではありません。用途や目的に応じたサイズとデザインで制作することができるのもメリットになります。
今回は笠木と天板はメラミン化粧板仕上、木幅木、カウンターの腰部分はクロス仕上としました。また受付内部にはPCやポス等の受付システムを想定してコンセントを設置しております。
まとめ
内装工事も最終段階の仕上工事になりました。工期としてはあと10日程度で竣工となります。着工までの道のりは長かったですが、着工後は比較的スムーズに進めることができました。残り数日ですが、気を抜かないよう努めてまいります。
また仕上工事後の様子をこちらでご紹介いたします。