以前ご紹介した三木市の美容室の進行状況です。現在は、まだA工事(他社)の躯体工事中で、今月の中旬頃からC工事(弊社)になります。A工事の土間のコンクリートの打設工事が、予定より遅れており、一時的にC工事と並行して進める形になりました。A工事の内容としては、躯体工事(基礎・土間・構造柱・一部間柱・屋根・外壁・一部外構)になります。配線の仕込みや、天井設備の設置・仕込みの関係で、店内側の天井・外周壁面・間仕切り及び断熱材はC工事となります。
お店の内装工事の状況
こちらが現在の店内の様子になります。前回の基礎工事からは大幅に進み、構造柱や一部の間柱も取り付けられ、屋根の工事も終わっております。構造に関わる一部の間仕切りはA工事となり、それ以外の間仕切りはC工事となります。現状はまだ柱のみの状態で、ここからC工事で、設備機器や配管・配線の仕込み作業を行い、その後断熱材を取り付け、石膏ボードで塞ぎ、壁面や天井を作っていきます。
天井には大きな梁が掛かっており、その梁を避けて空調・換気設備や、照明を設置していきます。大きなトラブルがなければ、梁下で2800㎜の天井高さは確保できそうです。店舗の平均的な天井高さが、2700㎜程度なので、今回はそれよりも天井を高く確保できそうです。
現状の床は砂利(クラッシャー)の状態で、この上に土間コンクリートを打設します。まだ排水管が仕込まれていません。今回はバリアフリー条例の関係で、水廻り位置の床上げが、不可となりました。そのため、土間のコンクリートを打診する前に、シャンプー台やトイレやミニキッチンへの排水管の仕込みをする必要があります。特にシャンプー台の排水位置は、後から振る(調節する)ことができないので、シビアな位置を出さなければなりません。そして何より現状は砂利です…墨を打つこともできず、難易度が高い位置出しとなりそうです。
お店の外装工事の状況
こちらは外観の様子になります。外壁と外部に関わる建具工事は、A工事になります。外壁の一番目立つお店の正面にあたる部分は、板貼りの上に塗装をしています。お施主様の希望としては、全面板貼りに塗装がご希望でしたが、コストの面とメンテンスの面を考慮し、正面以外の三方は板張り風のサイディング貼りとなりました。
お店を利用されるお客様に、見えない場所(目立たない場所)の仕上の仕様を落とすことは良くあります。そうすることで、浮いたコスト分を、一番目立つ正面の部分に回すことができ、結果的に豪華な見栄えに感じさせることが可能となります。
まとめ
最初にご説明しましたが、A工事の土間のコンクリート打診が少し遅れていることもあり、C工事を先行することとなりました。オープン時期も決まっており、それを遅らせることはあってはならないので、A工事、C工事を工期の範囲内で調整し、協力しながら進めていくことになりそうです。
建築業界もコロナの影響で大打撃を受けており、建材や設備が十分に市場に出回っておりません。ただ、この現場に限っては、建材や設備機器を全て確保することができ、少し安心しております。ただ、今後どのようになるかも読めない状況ですので、暫くは建築業界も停滞すると思われます。早く収束していただきたいものです。