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内装デザインで流行らすビジネスホテルの戦略!リニューアルで集客アップ

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内装デザインで流行らすビジネスホテルの戦略

これまで旅行と言えば、自分へのご褒美として、日々の生活では味わえない贅沢な時間を過ごそうと考えたものでした。しかし、旅行自体が身近で手頃なものとなった現在では、節約できるところは節約して、必要なところにだけお金を使いながらメリハリのある旅行を楽しむ傾向があります。

そんな中、出張はもちろん、プライベートの旅行でも利用が増えているのがビジネスホテルです。皆さんは利用したことがありますか?基本は寝泊まりするだけの必要最低限の設備を備えた場所ですが、ビジネス利用者だけでなく、国内一般利用者や近年、年間旅行者数の1割を占める外国人宿泊者に向けて、様々なサービスに力を入れているところも多く見受けられます。インターネットの利用で世界中の人がターゲットとなっています。

今回は、そんなSNS時代におけるビジネスホテルの内装デザインの役割について、ポイント解説いたします。

目 次
  1. 内装デザインとホテルの評価
  2. 口コミと内装デザイン
  3. コンセプトと内装デザイン
  4. 内装工事と業者選び
  5. まとめ

1. 内装デザインとホテルの評価

インターネット・スマホ社会になってからはなんでも検索をかけると、たくさんの情報が得られる世の中となりました。ホテル業界においては、実際に利用した情報をもとに、ランキング付けされている口コミサイトがあります。そこには利便性や価格についての想像できる分かりきった情報ではなく、内装デザインについて利用者からのストレートな意見が数多く見られます。「新しくとても綺麗だった」「狭いがゆっくりできた」「古いつくりだが、清潔に掃除されていた」「安心して寝られた」などの意見は言葉としてのインパクトは少ないものの、ホテル選びにおいて、内装デザインの良し悪しが直接評価につながっていると言えます。内装デザインがホテルの価値を決めているといっても過言ではありません。そこで悪い評価をつけられてしまうと、集客に影響が出るのは確実です。

価格の高い安いに限らず、お客さまに納得のいく内装デザインになっているか、まずはチェックしてみましょう。ビジネスホテルと言うだけで安い、質の低いホテルだと評価されないようにしましょう!

2. 口コミと内装デザイン

口コミには、ホテルの問題点と改善点につながる大きなヒントが隠されています。どこからチェックしていいか分からない場合も、口コミにしっかり目を通してみましょう。立地条件や建物自体の問題などは簡単には改善できませんが「壁紙が剥がれていた」「コンセントの位置が使いづらい」「タバコのにおいがする」「インテリアが古くさい」など、些細なことのように思える見落としがちな欠点に気付くことができます。やはり内装デザインは、ホテル経営においてとても大きな役割を持ちます。スピードも重要ですので、素早い対応を心がけましょう。

部屋内部だけでなく、フロントは不特定多数の人が利用するところですから、清潔感ある空間であるように心がけましょう。「照明が暗い」「ホコリがたまっていた」「インテリアが古い、ダサい」と第一印象を悪くしてしまっては、お客さまを呼び込めません。最近では、画像や動画を容易にアップロードでき、良いところも悪いところも全て記録に残ります。それを見据えて、あえて写真映えするサービスを提供して、集客につなげる戦力も多くみられます。お客さまに利用されるか、お客さまを利用するか、経営に大きな差が出るのはいうまでもありません。

3. コンセプトと内装デザイン

改善ポイントがみつかったら、今一度自店のコンセプトにかえりたち、改善箇所と合わせて内装デザインを見直してみましょう。一般的にビジネスホテルは、他店との差別化が図りにくいとされていますので、他店とは一線を画すコンセプトを打ち出す事で集客アップが期待できます。

大手チェーンでは大浴場とレストランを配し、トータル的なコストパフォーマンスの良さが人気を集めています。それとは対照的に、快適な睡眠空間を追求、提供することだけをコンセプトにしたホテルもあります。より良い睡眠のため、内装デザインは必要最低限のシンプルなもので、色味もシックにまとめられています。極上のベッドや枕を用意し、これまでのただ眠るだけのビジネスホテルにはない、革新的なイメージを打ち出しました。それぞれお客さまのタイプは違いますが、他店にはないサービスを確立させた成功例です。

壁紙や家具、照明、インテリアなどをリニューアルするだけで、見た目の印象はガラリと変えられます。しかし安易な模様替えは禁物です。しっかりとしたコンセプトのもと、行うようにしましょう。

  • バリ風のリゾートスタイル
  • 北欧風のシンプルスタイル
  • 洗練されたデザイン近未来スタイル
  • ゴージャスなヨーロピアンスタイル など

心地よい空間を演出したスタイルを追求する考え方と、ホテルなのに和室、ホテルなのに家のよう、ホテルなのにカフェ気分、などリラックスしながらもギャップを楽しんでもらう戦略的なコンセプトの考え方もあります。いずれもお客さまのニーズがあってこそです。ターゲットを見据えたコンセプトメイキングをしましょう。

4. 内装工事と業者選び

コンセプトが固まったら、実際に内装工事を行う業者選びを行いましょう。「イメージと違う仕上がりになった」「費用が予算をオーバーした」「対応がルーズ」など、工事を進めてからトラブルに見舞われたりしないよう、設計の前段階から信頼できる業者を見つけておきましょう。

気になる業者があれば、ホームページなどでどのような業種の施工実績があるか確認します。いくら素敵な内装デザインをしていても、実際にホテルの施工実績があるのとないのとでは大きな違いがありますし、初めて開業する場合などは、分からないことも多いですから特に注意しておきましょう。ホテルを専門に扱っている業者を中心に検討してみるのもいいでしょう。また、複数の業者に見積もりを取ることで、適正価格を知ることができます。しっかりと見積もり内容を確認し、安さだけを重視することは絶対に避けましょう。

一般的な費用は、設計費10,000万円〜、設計管理費500万〜、内装工事3,000万円〜、外装工事3,000万円〜が相場ですが、使用する資材や範囲、環境や立地条件によっても変動しますので一概には言えません。

設計段階から工事完成後のアフターフォローまで、いくつかの業者を介して行うのが面倒であれば、それはをトータルで行なっている業者に依頼する方法もあります。一貫して任せられ、費用も抑えられるというメリットがあります。しかし、長い付き合いになりますから、安さを売りにする業者よりも相談がし易い、業績がある、サポート体制が整っているなど、自身の必要なポイントを抑えている業者に依頼するようにしましょう。

5. まとめ

日本人のみならず、海外の方からも注目を浴びるビジネスホテル。やはり手頃な価格などが人気の理由ですが、根本的な部分は「ホテル」、旅先でホッと一息つけるところとして選ぶことが多いと思います。内装デザインはとても重要で、ホテルの価値を決めているといっても過言ではありません。清潔であることはもちろん、コンセプトにもとづいた心地よい空間をデザインすることで、リピート率の高いビジネスホテルを実現しましょう!

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