内装デザインを司るインテリアをテイスト別にご紹介します。今回は国や都市をテーマにイメージしてみてください。それぞれの土地でのライフスタイル、ファッション、カルチャーをベースに空間をまとめ上げることで、独特の世界感を演出することができます。
以前、内装デザインのイメージをキーワードでご紹介しましたが、今回はそれよりもさらに踏み込んだ3つのスタイルをピックアップします。お好みのスタイルを見つけるヒントにしてみてください。
1. French STYLE・フランス
フランスと言えば、マリーアントワネットのベルサイユ宮殿のような、ゴージャスでレトロな印象がパッと思い浮かびます。よく言われるのが、フレンチクラシックです。アンティークやシャビィという言葉から連想してみましょう。アンティークのものは見た目にも重厚感があり、いくら古くても趣があります。レトロだけど清潔感があって洗練された雰囲気がフレンチスタイルのポイントです。
また、アイテムとしてはアイアンがキーアイテムとなります。アイアンは椅子やテーブル、建具、シェルフ、至るところに利用されていますが、猫脚などに代表されるエレガントな曲線美が特徴的で、一気にフレンチスタイルがつくれます。アイアンの質感と漆喰の白壁もが良いでしょう。空間のイメージを大きく左右する壁紙選びもしっかり行いましょう。
2. NY brooklyn STYLE・アメリカ
世界をリードする都市として、スタイル全てが人気のニューヨークですが、その中でもブルックリン地区は目覚しい進化を続けています。5つあるニューヨーク州の区の一つで、2000年以降デザイナーやアーティストが移住したことでおしゃれなカフェやショップが増え、注目されるようになりました。昔からレンガやタイルを多く使用した建物や倉庫が多いのが特徴です。移住した彼らはそれらを上手に改装して、新たな街を生み出しました。
洗練されたニューヨークの中でも手づくり感があり、飾りすぎず、等身大のライフスタイルがポイントです。アイテムもレンガやタイル、アイアンの他、アンティークとは違う、ビンテージスタイルがとてもよく似合います。
エコにも敏感な街なので、植物のグリーンなどを積極的に取り入れるといいでしょう。渋め、深めのカラーリングが基本なので良いアクセントにもなります。
3. Nordic STYLE,北欧・スウェーデン
ナチュラルでシンプルな雰囲気を好む日本人には、とてもしっくりくるスタイルです。長い冬を快適に、自然に逆らわないナチュラルさがポイントです。
家具や建具は木の温もりを感じられる無垢素材を使用し、ラグ、カーペット、クッションなどのファブリックを合わせます。ファブリックは北欧柄と呼ばれるパターンが人気です。カラーバリエーションも豊富なので、シンプルな空間のアクセントにもなります。北欧家具はテーパードレッグと呼ばれる脚先が細いのが特徴ですので、そこを意識してアイテム選びをしてみるのもいいでしょう。
北欧スタイルでは、照明の使い方も非常に重要です。間接照明を壁に反射させたり、キャンドルのような小さな照明を多用するのも北欧生活ならではのものです。暖かみのある照明使いは居心地の良さにもつながりますが、あまり暗くなりすぎないように注意しましょう。
4. まとめ
インテリアのテイストをまとめるだけで、空間は簡単にグンと格好良く、見た目にも華やかになります。自宅や途中から少しずつやろうとするとなかなかうまく行きませんので、新しく開業されたり、店舗を構える際に是非参考にしてみてください。