尼崎市

店舗デザイン・設計・内装工事 | エステ | 武庫之荘・尼崎・西宮

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defi武庫之荘店

弊社が尼崎市の阪急武庫之荘駅近くで、エステサロンの店舗設計・店舗デザインや、内装工事を行ったまとめ記事になります。テナントビルの調査から、ゾーニングや平面図の考えかたや、工事の様子まで、詳しくご説明します。これからエステサロンや、リラクゼーションサロン等を出店・開業される方や、改装工事・リニューアル工事される方は、是非参考にして下さい。

目 次
  1. 現地調査
  2. ・テナントの立地
    ・テナントのスペック

  3. プランニング
  4. ・ゾーニング
    ・平面図

  5. 内装工事
  6. ・墨出し
    ・給排水設備工事
    ・電気設備工事
    ・空調換気工事
    ・間仕切・床上工事
    ・建具・装飾部材の取付工事
    ・造作家具の取付工事
    ・仕上工事

  7. 竣工・引き渡し

1. 現地調査

テナントの立地

このテナントビルの立地は、阪急武庫之荘駅から徒歩3分の場所にある、商業ビルになります。尼崎の中でも、阪急武庫之荘駅は乗車数が非常に多く、簡素な住宅街で美容室の激戦区でもあります。今回のビルは、銀行やクリニック系や美容系のテナントが入っており、落ち着いたエントランスと外観が特徴的です。

テナントのスペック

今回のテナントビルは、築10年も経っていない鉄骨造の新しいビルになります。ワンフロアで借りられてるテナント様もあれば、フロア内で区画し、複数の店舗が入っているフロアもあります。今回は区画しているフロアで、広さは40坪になります。

前は美容室が入っていたようで、奇麗に現状回復されており、天井と壁面は石膏ボードで下地がされた状態です。床はスラブが見えている状態で、FL(フロアライン)から30㎝も下がっています。このスラブとFLの間にある30㎝のスペースを利用し、排水管を引き込んでいきます。そのため、今回は床上げが必要ないどころか、水回りの位置に左右されるようなプランニングが必要ありません。これは非常にメリットがあるポイントです。

次はテナントの設備面です。残置物として既存で残っている設備機器はありません。空調や換気などの天井の設備は、新設する必要があります。テナントに振り分けられている電気容量にも、余裕がありましたので、給湯は電気温水器で対応することにしました。区画内にある、ビルの排水管も2箇所あり、トイレとその他の水回り設備で分けることができそうです。

今回は、B工事といわれるビル指定業者での工事がなく、全てC工事(弊社)での対応となります。現地調査した結果、特に大きな問題もなかったので、安心してこの物件でお施主様の希望のエステサロンが開業できそうです。

2. プランニング

ゾーニング

武庫之荘エステサロンのゾーニング

こちらが現地調査の内容を反映したゾーニングになります。出入口付近に受付、それに隣接するようにスタッフルームを配置しました。区画に出入口が2箇所あったので、お客様専用の出入口と、スタッフ専用の出入口で、2箇所に分けるべきと考えたからです。スタッフの方がお昼を買いに行ったり、お店の備品を買いに行ったりすることもあるでしょう。買い物袋を下げたまま、お客様と同じ出入口を利用するのは、あまりカッコいいとは思えません。そのため可能であれば、スタッフの出入口と、お客様の出入口は分けた方がいいでしょう。あと、受付からスタッフルームが近い方が、受付での対応がスムーズになるという意見が多いのもあります。

水廻りの位置は、既存の排水設備の近くとしました。排水の引き込みはFLから-30㎝と余裕があり、その分引き込みの距離も長く取れますが、コスト面を考えると引き込みの距離は、短いに越したことはありません。それに工期も多少短縮されるためです。排水の振り分けは、1つをトイレ専用の排水、もう1つをその他の水廻り設備となるよう分けました。

平面図

武庫之荘エステサロンのプラニング・平面図

こちらがゾーニングを基に、最急的に決定した平面図になります。エステ店のスペックとしては、施術室が5部屋、カウンセリングルームが2部屋、シャワーユニットが1台、トイレ、ロッカー、メイク室が各1となります。お施主様のご要望の部屋数も確保でき、出入口もお客様専用とスタッフ専用で分けることができました。

中央には各部屋を旋回できるよう通路を配置し、作業効率が上がるような部屋構成にしました。行き止まりとなる通路の形状ではなく、旋回できるというのがポイントです。お帰りの際や施術部屋へ向う際に、他のお客様と『合わない』 『すれ違わない』というのはエステサロンでは重要です。この辺りの動線計画は、ゾーニングの段階である程度頭に入れ、部屋構成を考えます

全体的にバランスの取れた部屋構成となり、お施主様に満足していただける内容となりました。エステサロンのプランニングや考え方は、お店によっても変わります。お店が違えばお客様のフローも違いますし、スタッフのフローも違います。プランニング前の念入りなカウンセリングと、入念な打ち合わせが、完成度の高いプランに繋がると弊社は考えています。完成度の高いプランであれば、売上アップにも繋がります。

武庫之荘エステサロンのスケッチ・イメージパース

3. 内装工事

墨出し

工事の図面も資料も作成し、いよいよ着工です。まずは墨出し作業を行います。墨出し作業とは、工事する上で基準となる線を現場に引いていく作業のことで、とでも重要な工程になります。この墨の位置が間違ってしまうと、間仕切りや設備など、全てに影響がでてしまいます。また、現地調査の時に、現場の寸法を採寸しているとはいえ、図面上と現場では多調の誤差がでてしまいます。この辺りの修正も非常に重要な作業です。

給排水設備工事

武庫之荘エステサロンの給排水設備工事

墨出しが終わると、給排水の設備工事の仕込みに入ります。スラブからFLまで30㎝程の配管スペースがあるので、そのスペース内で納まるよう引き込み作業を行います。ビルの排水は2箇所あり、トイレ専用とその他の水廻り設備で振り分けました。

今回はシャワーが1台なので、電気温水器も1台の設置になります。シャワーやシャンプー台を複数台設置する場合は、リクス管理として電気温水器も複数台設置した方がいいです。1台のみだと、トラブルで修理が必要な場合に営業ができなくなります。この辺りのリクス管理は非常に重要です。

電気設備工事

墨出しが終わると、電気の仕込み作業に入ります。電気はコンセントや照明以外にも、様々な設備機器で必要になります。間仕切り工事や、天井の造作工事の後では、電気の配線の引き込みができない場合がほとんどです。着工する段階で、コンセントをはじめ様々な設備機器の位置や台数を決めておく必要があります。

空調換気工事

着工時点で既に天井は石膏ボートで塞がれている状態です。天井の設備が何も取付けられていない状態なので、天井のボードを外す作業から入ります。天井裏の懐も十分余裕があるので、空調は新しく天カセを4台設置予定です。換気と給気も新設で設置します。

間仕切・床上工事

武庫之荘エステサロンの間仕切工事・軽鉄工事

設備の仕込み作業も終わると、間仕切工事と床上工事に入ります。まずはスラブからFLまで30㎝ある配管スペースを床上げします。この床上げ部分には、水廻り設備の配管から電気配線まで、様々な設備が引き込まれています。

床上工事が終わると間仕切工事に入ります。エステサロンの内装は個室が多く、間仕切工事のボリュームも大きくなります。空調や排煙の関係で、一部の壁は、上部が開口された中空壁になります。この間仕切工事と並行して、壁に仕込む電気配線や、給排水の配管の仕込み作業も同時に行います。間仕切が出来上がると空間の全体的な構成も把握でき、完成に一段と近づきます。

建具・装飾部材の取付工事

武庫之荘エステサロンの建具工事

間仕切工事が終わると、建具の取付、巾木や廻縁の取付、装飾枠や見切材の取付工事にかかります。建具や巾木などの部材は、パナソニックの商品を使用しました。カウンセリングや一部の施術室の開口枠には、内装のデザインのポイントとなるよう、アーチ枠を使用しました。アーチ枠は、普通の三方枠に比べ費用はかかりますが、内装の演出効果はその分高いのでお勧めです。

クロスを壁の腰部分や目線の位置で貼り分けるので、見切材を多く使用しています。この見切材も建具と同じパナソニックの商品です。サンメントのように、複雑な形状をしたモールはありませんが、シンプルな形状の物であれば、パナソニックの商品でも規格としてあります。費用も安いですし、建具と同じ素材(オレフィンシート)で仕上がっているので、色合わせに苦労することもありません。

造作家具の取付工事

仕上工事の前に、造作家具の取付工事を行います。造作具家具は全部で7点あり、どれも家具工場で制作し、現場では取付工事のみになります。受付カウンターや施術室の収納は、お店により使い方も変わるので、事前にしっかりとした打ち合わせが必要です。特に、扉割やコンセントの位置は念入りな打ち合わせが必要です。

仕上工事

造作家具の取付けも終わると仕上工事に入ります。今回の壁面の仕上げは、タイルとクロスの2種類になります。まずはタイル工事から先行して入ります。

タイルはクロスに比べてコストが大幅にアップするので、エントランスの一部のみにしました。今回は割石タイプのタイルを使用しました。通常のタイルより厚みがあり、1つ1つの形状もサイズも様々です。バランスが取れた美しい貼り方には、職人の腕が必要です。

今回使用したクロスは、国内産の1000番台のクロスをベースに、ポイントでイギリスから輸入した模様の入ったクロスを使用しています。弊社では、様々な国の輸入クロスを使いますが、どれも国内産のクロスに比べ、薄く下地を拾いやすく、施工が難しいのが特徴です。弊社では輸入クロスに特化した、専属の職人が施工するので、仕上がりが驚くほど奇麗です。世界の様々な輸入クロスを取り揃えておりますので、ご興味ある方は、是非弊社にご連絡下さい。

4. 竣工・引き渡し

defi武庫之荘店

仕上工事も終わり、美装工事も終われば引き渡しです。今回はご依頼いただいてから、竣工までの期間は5ヶ月になります。比較的時間をかけてプランニングもでき、お施主様とも念入りな打ち合わせもでき、スタッフの方にも喜んでいただけました。

今回は外周の壁面と天井の下地ができていたこともあり、スケルトンの状態からの工事に比べると、費用も安く抑えることができました。また、スラブとFLの間に30㎝程の配管スペースが設けてあったので、店内は床上げすることなく、フラットな状態で仕上げることができたのも、この物件の大きなメリットでした。

今回はメリットの方が大きいテナント物件でしたが、同じテナントの条件でも、工事する内容によってメリット・デメリットが変わります。このメリット・デメリットの判断は、素人の方では非常に難しく、幾度となく出店経験があるオーナー様でもご自身で判断されるのは危険です。ご希望の物件が決まったら、必ず専門業者に現地の調査をしてもってから、契約の有無を決めましょう。

複数の物件で迷われている方や、ご希望の物件の評価を知りたい方は、是非一度弊社にご連絡下さい。現地調査した上で、その物件のメリット・デメリットをご説明させていただきます。新装の内装工事だけでなく、小規模な部分改装まで承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

輸入壁紙を使った待合いスペース

タイルと木目の施術スペース

可愛いアーチ枠

defi武庫之荘店の竣工写真はコチラ
trico
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