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理想のお店作りに役立つコンセプトメイキング!内装スタイルの決め方

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理想のお店作りに役立つコンセプトメイキング!内装スタイルの決め方

内装デザインを決める際にみなさんは何から始められますか?自宅の部屋なら好きなものを置けば、自分だけの世界を作ることができます。趣味や好みが変わったとしても、誰に断ることもありませんし、狭い空間なので簡単に行えるでしょう。

しかし、店舗、自分の店となるとそうはいきません。趣味や好みだけでデザインを決めていては、のちのち後悔することになるでしょう。自分だけの空間ではなく、お客さまをもてなす場所でもあります。軸となるコンセプトを決めましょう。その際にヒントとなる、内装デザインのイメージをキーワードでご紹介します。

目 次
  1. コンセプトメイキングの始め方
  2. スタイルキーワードの解説
  3. ・スタイリッシュ・モダン
    ・ジャパニーズ・モダン
    ・クラシック
    ・ヴィンテージ
    ・フレンチ・シャビー
    ・ヴィラ・リゾート

  4. イメージを理想に近づけるために
  5. まとめ

1. コンセプトメイキングの始め方

誰しも自分をお店を持ちたいと思ったのなら、少なからず、どんな感じの店舗にしたいというイメージはあるはずです。頭の中にあって、なかなか言葉にできなかったり、絵として具体的に表現できなくても初め は構いません。まずは人に伝える、理解してもらえるように整理していきます。

さらに実際に使いたい色や材質、アイテムなどがあれば、それらを書き出してみましょう。少しずつイメージが具体化され、ご自身の方向性が見えてくるはずです。それがコンセプトメイキングの第一歩です。

2. スタイルキーワードの解説

次にご自身がまとめたイメージやアイテムが具体化してきたら、それらのスタイル、テーマを見つけましょう。足りないものは足し、スタイル、テーマにそぐわないものは外してみましょう。

ここではいくつかのキーワードを挙げてみますので、それらと照らし合わせてみてください。キーワードを見つけることで、自分だけでなく、他の人たちにもイメージを伝えやすくなります。

スタイリッシュ・モダン

モダンとは「現代的な」「近代的な」「今風の」「最新の」や「実験的な」「前衛的な」と言った意味合いで使われます。そこへスタイリッシュが加わるとさらに「洗練された」「ハイセンスな」「都会的でクール」なものになります。

モノトーンでコーディネイトされた少し無機質な、生活感のないスタイルです。高級ホテルやサロンに多くみられ、非日常を体感できます。

ジャパニーズ・モダン

和の趣きや佇まいを感じさせながら、現代的な要素を上手く取り入れていくスタイルです。日本古来の伝統や文化に基づいた「落ち着き」や「安らぎ」を軸に空間を創りあげていきます。

日本家屋を再利用する場合もありますが、一歩足を踏み入れると、現代にあった快適な空間が設計されています。古くささにつながってしまうため、今を感じるアイテムを上手に取り入れることが重要です。

料亭や美意識の高い比較的年齢の高い大人が集まる場所に最適です。日本人の繊細な手仕事や伝統色の美しさ、飾りたてないシンプルな和の空間は、世界的にも人気があります。

クラシック

クラシックと一口に言っても、国や時代により様々な種類の様式がありますが、ヨーロッパの古典様式を取り入れたスタイルが一般的です。できるだけ様式を統一させるように心がけましょう。

色も深みのある、こげ茶や濃紺、黒など、落ち着いたダークな色合いが基調色で、細部に装飾が施されているような重厚感のある家具などを揃えると良いでしょう。

古きを重んじるホテルや喫茶店、アンティークショップなどの雰囲気にマッチします。

ヴィンテージ

クラシックやアンティークとは少し違って、ある時代を切り取って、振り返って楽しむスタイルと言えます。乗り物や洋服など、それらを好む人たちにとってはたまらない空間となります。

色は明るめながらもくすんだ風合いだったり、素材も加工がしてあったり、少し癖のあるスタイルが似合います。アパレルショップやコレクションアイテムなどを専門に扱う店など、こだわりが感じられる店舗に向いています。

フレンチ・シャビー

古き良きフランス郊外の暮らしをイメージしたスタイルで、フランス語でシャビー =「古くて味のある」アイテムが空間を演出します。クラシックな印象を持ちながら、素朴さや温かみが感じられるスタイルです。

シャビーシックは、同じ古めかしさでも女性的で品のある感じです。白を基調としてグレーやくすんだオフホワイトに、花柄やアイアン(鉄)がアクセントとなります。アパレルショップや美容室などにみられます。

ヴィラ・リゾート

解放感や非日常。ヴィラとは南国にある海辺の別荘、宿泊施設です。コテージのような独立した建物で、自然を感じつつ、リラックスできる空間です。

ホテルでも味わえないようなラグジュアリーな空間は、豪華な気分で過ごしたい、プライベート感を重視したい場合などに最適です。エステサロンなどに多くみられます。

3. イメージを理想に近づけるために

自身の方向性が分かれば、どういった表現をしたいかなどが自ずと湧き出てきます。イメージを言葉にしたり、具体的な例を挙げることができれば、内装デザインを業者さんに依頼する時もスムーズにコミュニケーションがとれるようになります。何度打ち合わせを重ねても、納得のいくものに辿り着かない場合などのトラブルも回避できるでしょう。

現実的に難しいデザインだとしても、色々とイメージができていると、解決策や代替え案を提案できたりもします。コンセプト=こだわり、ではありません。臨機応変な対応も求められます。業者さんと上手に付き合うことができれば、順調にスケジュールが進み、時間のロスが減りコストダウンにもつながります。

4. まとめ

やりたいを形にするのには、どんな時も大変な努力と労力が必要になります。壁紙の色、模様、床の色、材質、照明の配置、など様々な要素からなる内装デザイン、工事となれば、天井、壁、床の仕上がりまで、空間内全ての要素をひっくるめての作業となります。

使い勝手を良くするための工夫や設備も含まれます。今回ご紹介したスタイルキーワードを参考に始めてみてください。しっかりとコンセプトを立てたうえで、抜かりなく細部までこだわりたいものです。

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