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花見の時期に見て楽しむだけじゃない!建築資材としても魅力!桜編

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花見の時期に見て楽しむだけじゃない!建築資材としても魅力!桜編

やはり春になると桜に目が奪われてしまいます。
開花はいつかいつかと待ち侘びていると、いつしか満開になり、あっという間に散り、次の季節へと移り変わっていきます。日本人なら多くの人が身近に感じられる桜の花ですが、木としても建築資材として利用されることがあります。とても希少な資材です。今回はどこをとっても美しい桜の魅力をお話しします。

目 次
  1. 桜について
  2. 建築資材としての桜
  3. まとめ

1. 桜について

古代の桜の木は御神木として崇められ、花見はその年の豊作を占う一つの行事でもありました。その頃の花見は山に咲く桜を見るものでしたが、いつしか貴族の宴と化し、8代将軍吉宗によって現在の形となったとされています。

日本人が桜といえば、誰もが知るソメイヨシノです。日本の8割を占めると言われ、開花を予測する「桜前線」もソメイヨシノを基準としています。日本固有の桜で、江戸時代後期に観賞用として改良された園芸品種です。明治に入り、身近に吉野の桜が見られる、葉より花が先に咲き乱れる等と話題になり、全国に広がったそうです。ソメイヨシノの普及に反し、古来の桜は封建時代のシンボルとして伐採され、大半が絶滅したと言われています。

野生品種として有名なのはヤマザクラです。その名の通り「山の桜」ですので、日本の山間部によく見られます。花と同時に葉が出るのが特徴で、丈夫で加工性が高くよく木材として利用されています。

伊豆半島によく見られるオオシマザクラは、天然記念物にも指定されるほどでで、多くの園芸品種も生み出しています。また、桜餅を包む塩漬けの葉としても有名です。

ヤマザクラやオオシマザクラ10種を基本に、変種が100種以上自生し、これらからできた園芸品種も200種以上あるそうです。色形はもちろん、咲き方が多様なのも魅力の一つと言えるでしょう。

2. 建築資材としての桜

天然木の無垢のフローリング材として有名なのは、東北地方を中心に切り出されるヤマザクラがあります。在面が滑らかで、自然な光沢と穏やかな木目が美しい、経年美化を堪能できる希少な建材です。優雅な風情があります。

ヤマザクラの樹皮でつくる樺細工と呼ばれる伝統工芸品が有名ですが、その流れで実際には桜でないけれど、樺はバーチと呼ばれ人気の床材の一つです。桜材に似た肌触りと木目が特徴です。

輸入木材としては、北アメリカ産のブラックチェリーがあります。日本のさくらんぼよりも黒く小ぶりな実をつけます。古くからフローリングだけでなくテーブルやチェアなどの家具が作られていて、高級家具としてヨーロッパに輸出されてきました。ヤマザクラ同様、美しい経年美化が楽しめます。時を経て、色艶が深まり美しさを増していきます。

3. まとめ

花として見ている分にはあっという間ですが、資材として接すると、長い年月わたしたちを楽しませてくれる桜。美しい佇まいは、形を変えても変わらない魅力に溢れています。機会があれば、是非一度触れて確かめてみてください。

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