店舗デザイン

狭いトイレや便所を上手く活用しお客様の心を掴む店舗デザインの考え方

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狭いトイレや便所を上手く活用しお客様の心を掴む店舗デザインの考え方

狭い空間は、狭いから何もできないと思いがちですが、見方を変えれば、狭い空間だからこそ少しの工夫でガラッと雰囲気を変えることができます。今回は店舗内でのトイレ空間について解説いたします。

目 次
  1. トイレの存在
  2. 店舗デザインの考え方
  3. ・色の取り入れ方
    ・照明の選び方
    ・インテリアの選び方

  4. まとめ

1. トイレの存在

外出先で皆さんはどれくらいトイレを利用しますか?
公共施設や滞在時間の長い大型商業施設、飲食店、美容系サロンなどでは利用することもあるかと思いますが、その他で利用する事はあまり無いかもしれません。

自宅での1回のトイレ滞在時間は「2~3分程度」と言われています。外出先では家でのトイレに比べ、さらに滞在時間は短いと考えられます。しかし、利用頻度や滞在時間は少ないのに、何故か印象に残りやすい場所でもあります。外出先では、家にいるようにリラックスはできず、知らないうちにトイレの内部を見回して、緊張を和らげているのかも知れません。

最近では、トイレ自体も多様化しています。百貨店などの女性を対象としたフロアには、おしゃれな部屋の一室かと見間違うほどのプラスアルファの空間ができました。トイレの域を越えて、ゆったりとメイクや着替えができたり、2〜3分では到底足りないくらいの時間を過ごせます。

みなさんはどんなトイレが理想でしょうか。

2. 店舗デザインの考え方

色の取り入れ方

色には大きく分けて、暖色系と寒色系があり、人の自律神経の働きに作用します。暖色を見ると交換神経が刺激され、血行が良くなり体が温められます。寒色を見ると副交感神経により体温も下げられ、気持ちが落ち着くとされています。見た目だけではなく、実際に色が人体に与える影響は大きいので、効果的に取り入れていきましょう。

明るい空間にしたいのであれば、暖色系を取り入れるといいでしょう。赤や黄色系の壁紙を例に挙げてみましょう。黄色系の淡い壁紙と腰板を自然色にしてナチュラルなイメージを作ったり、ピンク系の小花があしらわれた壁紙はそれだけで可愛らしさを演出できます。

寒色系の色を取り入れた場合はどうでしょう。青一つとっても彩度(色の鮮やかさ)の違いによって、明るい青、暗い青があります。その色の濃淡によって、カラーリングすると、違った色を組み合わせるよりも、落ち着いたまとまりのある空間が演出できます。

また、暖色系、寒色系問わず、壁の一面だけを大胆なカラーリングやパターンにするのもおススメです。狭いスペースだからできる、色の冒険を楽しみましょう。その場合は、壁のどの面を選ぶかによっても印象や効果が変わってきます。背中側の面より、前方や両サイドの面の方が視界に入りますから、何かしら効果を期待したい時にはそれらの面を選ぶと良いでしょう。同時に、他の面の色選びも慎重にしないと効果が薄れてしまうので注意しましょう。

照明の選び方

狭い空間ですので、タイプとしては天井に備え付けたものや、天井から吊り下げたものを用いることがほとんどでしょう。

照明にも色があり、店の雰囲気や壁紙とのカラーバランスを考えて選ぶ必要があります。温かみのある「電球色」と白っぽい「蛍光色」がありますが、壁紙によっても全く違う印象になります。照明をつけることで、さらに魅力的な空間になるようにしっかりとイメージを固め、選びましょう。

インテリアの選び方

インテリアもコンセプトに応じて準備するといいですが、狭い空間だけに細々とした物を置かないことと、邪魔になるような大きなものや、複雑な形のものは置かないようにしましょう。怪我をしたり、落として破損してしまったりトラブルの元になるようなものは避けましょう。

カウンターや窓枠のスペースに、絵や写真を飾る程度のさりげない演出で充分かも知れません。1年中同じものを飾るよりは、季節に応じたイベント毎に変えてみるといいでしょう。

3. まとめ

トイレは、外出先などで唯一1人になれる場所でもあります。店舗内でのトイレは多く人が利用しますし、提供する側としては少ないお手入れで長期間清潔が保てるような機能的な面を備えたものが理想でしょう。リラックスするとともに遊び心のあるトイレも増えていますので、参考にしてみるのもいいでしょう。人の感情をコントロールできる「色」と素材を駆使して、素敵なトイレ空間を演出してみてください。

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