集客・売上

お店の明るさと色で集客アップ!心理学を応用しリピーターを増やそう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
お店の明るさと色で集客アップ!心理学を応用しリピーターを増やそう

人は「居心地が良い」「落ち着く」「雰囲気が合っている」など衣食住すべてにおいて、知らず知らずのうちに快適なモノ、空間を見つけて生活しています。見つけ方は人それぞれ違いますが、快適と感じるモノや空間は意図的につくりあげることができます。ここでは空間をデザインするうえで心理的に訴える「明るさ」「広さ」「色あい」についてポイント解説します。店舗設計には欠かせない重要な要素です。コンセプトに応じて効果的な使い方ができるようにテクニックを身につけましょう。

目 次
  1. 照明による「明るさ」の演出
  2. ・明るい店舗
    ・薄暗い店舗

  3. 「広さ」の捉え方
  4. 「色あい」配色の影響
  5. ・寒色系、クール・ハード系の空間
    ・暖色系、ナチュラル系の空間

  6. まとめ

1. 照明による「明るさ」の演出

店舗をデザインするうえで「明るさ」=照明の役割はとても重要で、心理学的にも人に与える影響は大きいとされています。インテリアの一部としてだけではなく、明度や色などで空間を演出することが可能です。

明るい店舗

やはり品物、商品をしっかり見せる、吟味させる為にも店内は明るい方が好ましい場合が多くあります。お客さまからしてもその方が安心感もあり、入店しやすいでしょう。例えば、飲食店ではフレンチレストランなどは、お皿のデザインや料理の色彩や味を堪能してもらいたいと言う観点から店内全体を明るくしています。視覚や色彩感覚は味覚にも影響があると言われているためです。ハッキリと店内の様子が眺められる分、テーブルの間隔は広くし、お客さま同士が至近距離で食事をとることのないように注意しましょう。また、あかあかとした照明のコンビニも1人で気軽に入店することができます。そこにも照明の力が大いに働いているのが分かります。人は暗い所から明るい所へは引き寄せられ、明るい所から暗い所には入りにくい「サバンナ効果」と言われる習性を持っています。その効果を利用して、エントランスよりも中の空間の照明を明るくし、店舗の奥にまで足を延ばしてもらう戦略もあります。飲食店によく見られ、料亭や店内の入り口までに距離を持たせている場合など、エントランス部分の照明は控え目にし、店内の入り口を明るく照らす方法です。

薄暗い店舗

落ち着いて時間を過ごしたい場合には、照明をおとした空間が好ましいでしょう。人は暗い場所では心を開きやすいと言われています。リラックス効果やプライベート空間を大事にするエステサロンや、会話を楽しむバーなどが分かりやすい例です。近年では、さらにワンランク上のラグジュアリー空間として大人やシニアを対象とした打ち出しています。間接照明を使ったり、必要な部分にはスポットライトをあてて、暗過ぎたり不信感を与えない適度な明るさを保つように注意しましょう。

2. 「広さ」の捉え方

店舗デザインでは、限られた空間の中でいかに有効にお客さまが利用するスペースを確保できるかが課題となります。広ければ広いほどいい場合もあるでしょう。ですが、まずはコンセプトに応じたバランスの良いレイアウトを考えてみましょう。さらに若者、シニア、ファミリーとターゲットを絞り込んでいくわけですが、意外な注目ポイントは性別です。女性は、狭い空間や個室の方が会話がしやすくリラックスできると言われています。それとは対照的に、広い空間などある程度周りとの距離がある、ゆとりを持ったスペースの居心地がいいと感じるのは男性です。性別で空間を二分することは難しいですが、それぞれ専用のスペースがある場合などは参考にしてみてください。

3. 「色あい」配色の影響

色の数は無限にあります。人は行動パターンや思考など、さまざまな角度から色に影響されています。とりわけ、インテリアと色の関係は深く、配色によってガラリとイメージを変えることが可能です。基本色となるベースカラーは空間全体の7割にとどめます。床や壁、天井などの大きな面積に使用します。主張しすぎない色で空間全体の雰囲気を演出します。ソファやテーブル、収納などの家具、カーテンなどはアソートカラーと言い、空間の2割を占めます。その空間の雰囲気をつくる色となります。さらにそこに1割程度の差し色を入れると空間を引き締めることができます。ポイント、アクセントとして使用する色なのでアソートカラーとは対称的な色にすると効果的です。視覚的だけではなく心理的にも働きかけられるのが配色の面白いところです。なんとなくではなく、しっかりと考えて選んでみましょう。また、マーケティングにおいても色は重要な戦略ツールとなります。企業や組織の象徴であるコーポレートカラーは、ロゴマークやチェーン展開する店舗では外観デザインなどでも使用され、シンボライズされブランドとして確立するのに大きな役割を担っています。

暖色系、ナチュラル系の空間

赤、黄、オレンジなど暖かみのある色は飲食店などによくみられます。食欲を増進させる効果があります。ただし、興奮作用もあるので、回転率の高い店舗に向いています。逆に木目調や自然の風合いを生かしたデザインなどはリラックス効果が高く、カフェや美容院などに人気があります。お客さまが長時間滞在する店舗に向いています。食器や家具、什器なども落ち着いた色合いのものにし、ゆったりとした空間を確保することもポイントです。

寒色系、クール・ハード系の空間

青、紫、黒など冷たい印象の色は食欲を減退させると言われているので一般的な飲食店には不向きですが、精神を安定させる効果もあります。じっくりとお酒を楽しみたいバーなどには多用されています。また、キッチリした雰囲気や高級感を演出したい店舗にも効果的です。

4. まとめ

人は無意識のうちに「明るさ」「広さ」「色あい」の影響を受け生活していますが、空間をデザインする店舗設計においては、意識的にそれらが与える影響を考える必要があります。しかし、決して難しい作業ではありません。明確なコンセプトと少しの工夫で、魅力的な店舗づくりが可能です。心理的に働きかけることは、お客さまをサポートすることにもつながります。家具やインテリア装飾だけではなく、「明るさ」「広さ」「色あい」にもこだわってみてください。より快適な空間を提供できるようになるでしょう。

trico
error: Content is protected !!