実際に物件を内覧するのと、写真や図面で見るのとでは大きな違いがあります。
賃料や契約内容はいつでも確認できますが、物件の内部については内覧時にしか確認できません。
気に入った物件がみつかったら必ず足を運んでチェックするようにしましょう。
肝心なポイントを見落とさないよう、チェック項目をまとめました。
1.物件の面積
稀に物件の案内資料が、共有部分(通路、機械室等)を含んだ表示になっている場合があります。実際に使用できる専有面積と、物件の案内資料に記載されている面積に大きな誤差がないか必ず確認しましょう。専有面積は座席数=売上にも直結する重要事項です。必ず契約前に確認することで、後々のトラブルを回避しまよう。
2.物件の形状
四角の形状の物件に比べ、歪な形状の物件はデットスペースが生じやすく、同じ座席数を確保できない場合があります。事前に物件の形状を細かく把握し、実際の営業面積を割り出すことで、売上の予測も立てやすくなります。また、仕入れ業者の納品もありますので、バックヤードの位置も想定しておくと事も大切です。
3.物件の設備
設備(電気・ガス・水道等)の状況確認は、物件を選定する上で、最も重要な確認事項になります。設備の整備がなされてい無い場合は、工事の負担額も大きくなり、開業後の経営を圧迫しかねません。また、業種によっては設備状態次第で、営業すらできない場合も多々あります。トラブルを回避するためにも、開業費用をコストダウンするためにも、契約前に把握しておく事が大切です。ご自身や仲介業者だけで判断するのは避け、必ず専門業者に依頼しましょう。
4.エントランス周辺
お店の第一印象を左右するエントランスの形状は、物件の選定するうえで非常に大きなポイントです。専有部分なのか共用部分なのかを確認し、共用部分の場合はどのようなテナントが入居しているか把握しましょう。店内に入店するまでの動線に、障害物や段差がないか確認しておく事も大切です。またファサード(外装)部分の装飾の規定や、看板の設置の有無も確認しておきましょう。
5.テナントビルの設備
テナントビルの設備状況も物件設備同様大切なポイントになります。特に、2階以上にある店舗の場合、専用階段やエレベーターの有無は集客に大きく関わってきます。階段の場合は、専用なのか共用なのかの確認し、段差や幅もチェックしておきましょう。エレベーターの場合は、台数・速度・広さを確認し、実際利用してみましょう。また、ゴミ置場や郵便ポストのような日常的に欠かせない設備から、セキュリティシステムやシャッターなどの防犯設備まで細かく確認しておくことも大切です。
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