京都のエステサロンの現地打合せに行ってきました。
着工前の現場打ち合わせ
今回はビル側に解体工事をお願いしたのでその最終確認と、内装工事に関わる各業者の現地調査です。前の記事では、前の店舗の間仕切りや残置物が残っている状態でしたが、今は綺麗さっぱり無くなり、スケルトンの状態です。前回は中央に間仕切りがあり、全体を見渡せませんでしたが、今回改めてスケルトンの状態を確認すると天井が高いのもあり、かなり広く感じます。当たり前ですが、このゼロの状態から僕が描いた図面を基に、様々な業者の方の力を借りお店が出来上がると思うと、毎回身が引き締まる思いです。現場監督と共に店舗設計するデザイナーは責任重大な役割です。
解体後の天井・壁面・設備
天井高さが3000㎜確保できるか心配でしたが、天井の懐にも余裕があり問題無さそうです。エントランスに予定していた折上天井も、少し小さくすれば可能のようです。エントランス等の空間の見せ場では、折上天井が有るか無いかで大きく見栄えが変わってきます。部分的に少し天井を上げるだけでも、空間が広くみえますし、中央にシャンデリアを設置した場合には特に有効で、吊り下げ部分が長く取れインパクトがある空間になります。どうしても吊り下げ部分が短いシャンデリアは、不格好で本来のデザイン的な輝きが失われると思っています。店舗デザインする上でお店の顔となる場所には、天井にも工夫をこらし、少しでも広く、そして少しでも素敵な空間にできるよう心掛けております。
普段天井に隠れて見えませんが、天井裏にはダクトや配線が無数に行き交ってます。この配線やダクトは借りるテナント以外の物も含まれている場合が多く、物件の環境により様々です。今回は使用しない物は事前に撤去していただき、再利用できる設備だけ残してもらいました。それだけでも工期短縮とコストダウンに繋がり、私達は勿論のことお施主様の負担も軽減できます。特に今回は熱交換器が再利用できるのが大きいです。残置物としてエアコンもありましたが、型が古かったので今回は取り替える事にしました。
着工は5月末とまだ先になりますが、連休もありますのでそれほど時間がある訳でもありません。そしてなんといっても一番心配しているのは毎年7月に京都で行われる祇園祭の影響です。祇園祭の最終は京都の中心部では交通規制がかかります。今回のビルは、まさにその交通規制がかかる中心部にあるため、なんとしてもそれまでには工事を終わらせたいです…。