新年にはお正月飾りというものがあります。家の玄関先で幸せをもたらしてくれる神様をお迎えしたり、不浄なものを持ち込ませないようにする役目などそれぞれに意味があります。また、人生の節目節目にも縁起の良い花や植物を飾ります。卒入学、引越し、結婚、出産など個人的なものから、ビジネスでは開業やリニューアルオープンする際などがあります。商売繁盛を願ったり、景気良く華やかな演出をします。今回はそんな時にオススメの植物をご紹介します。
1. 南天
赤い実と緑の葉は、まさにお正月を連想させる植物であります。「難(なん)」を「転(てん)」じることから、昔から厄除けや幸福をもたらす木として好まれています。
古典的な品種ですが、現代でも庭木、盆栽に使われ多くの園芸愛好家がいます。成長はゆっくりなので、大きく育てるには時間がかかりますが、南天から削り出した箸は運気を上げるそうですから大きな目標としてみるのも楽しいでしょう。
2. 万年青
万年青い、と書いて「オモト」と読みます。青々とした葉を鑑賞する目的で育てられました。葉を落とさない性質から長寿、さらに実をつけると子孫繁栄を象徴する縁起物として好まれています。
江戸時代から品種改良が続けられ、多彩な形状と模様は芸術としても評価されているほどです。縁起草、辛抱草との別名もあり、初心者にも育てやすいとされています。
3. ガジュマル
古くから「精霊が宿る」と言われており、海外のパワースポットでは神木として見かけることもしばしばです。日本では観葉植物として人気がありますが、沖縄地方では樹木の精霊が宿るとされています。
形は独特で太い幹と厚みのある丸い葉は愛らしくもあり、強い生命力も携えています。実際にガジュマルの木の根はコンクリートを突き破るほどですし、巻きつく力も強大で建物を侵食しながら成長するパワーがあります。
基本的には育てやすく、盆栽や苔玉にしてアレンジを楽しむ方法もあります。
4. 金のなる木
英語で「doller plants」と呼ばれ、葉の形が硬貨に似ていることから名付けられたとされています。いかにも縁起の良いネーミングです。
多肉植物ですのでぷっくりとした葉が特徴的で、低い木のような見た目をしています。強健で育てやすく、簡単に挿木や株分けもできます。
5. 胡蝶蘭
贈り物、お祝いの花として、誰もがその優美な容姿に感銘を受けたことがあるでしょう。胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」と言う花言葉を持ち、贈答用としてとても重宝されています。
人気の理由には見た目だけでなく、花持ちがいいこと、花の香りが穏やかであることなども挙げられます。華やかさが長く続くのはとても魅力的です。
6. まとめ
伝統や行事が簡素化されたり、消滅したり、本来の意味を失いかけていることも増える中、人生の節目節目をしっかり歩んだり、お祝いすることはとてもいい事です。 する側もされる側も記憶にも残りますし、なにより気持ちが前向きになります。縁起の良い植物で素敵な空間づくりを演出してみて下さい。