前回こちらでご紹介した、弊社が店舗デザイン・店舗設計・内装工事を行う、神戸元町のイタリアンレストランの改装工事が着工しました。工期は1週間と短期で、準備期間も含めるとお店は8日間の休業になります。長期の工事だと、多少の遅れは工事期間中に調節できますが、短期の場合は、少しのトラブルや工事の遅れが、致命的な問題になりかねません。そのようなトラブルがないよう、短期の工事は特に事前のしっかりとした準備が必要だと思っております。
カウンターテーブル工事
こちらが厨房と隣接して設置されているカウンターの工事の様子です。以前はカウンターの椅子の部分だけ床上げしておりました、その床上げ部分が接客や配膳をする上で、非常に邪魔な位置に段差があり、作業に支障をきたしておりました。今回の改装工事では、カウンターの段差をなくしてフラットにし、椅子をハイチェアに変更することで解決を図ります。
また、以前はカウンターから厨房が丸見えで、厨房からお客様の目線が気になる仕様でした。それを解決するために、カウンターテーブルの立上りを高くし、厨房の中を見え難くしました。立上り部分にはレンガ調のタイルを貼り、天板は既存の上からメラミン化粧板で再化粧し、イメージの変更もしております。ちなみにメラミンは、水や傷にも非常に強く、テーブルや棚などの耐久性が求められる場所に適している仕上材です。
カウンター上部に取り付けられている木の箱は、カウンターを照らす照明とワインをディスプレイする棚が一体になった造作物になります。家具をはじめ造作物は、家具の工場で制作して現場で取り付けることが多く費用も高額になります。今回は予算を抑えるためにも、現場で大工さんに制作してもらいました。家具工場で制作した物の方が精度がよく、複雑な形状も可能ですが、その分高額になってしまい、結果的に造作家具を諦めるざるお得ない場合が多々あります。高額だと諦めていた物でも、少し仕様を変更し、現場で大工さんに制作してもらうことで結果的にお店の仕上がりが良くなるということも少なくありません。
低予算で短期の工事について
今回の改装工事は、短期間で低予算のため、再利用できる物は積極的に残し、仕上げのみの変更にしております。現状の物を再利用しながら改装工事を進める場合は、各業者と事前に綿密な打ち合わせが必要になります。再利用することで、工期も短くなり、工事金額も抑えれるのであれば、お施主様にとっては非常にメリットのある工事となります。ただ、物や素材によっては、再利用、再化粧することができない場合があったり、逆に再利用する方が工事金額が高くつく場合もあります。この辺りの判断は素人の方では難しいので、プロの判断が必要になります。
今進行している大工工事が終わると、最終の仕上工事になります。今回は壁面は塗装、天井も塗装、床はフロアタイル貼りになります。トラブルがないよう引き締めて残りの工事を進めていきたいと思っております。
神戸・三宮・元町でレストラン・飲食店・カフェ・バー・居酒屋などの店舗デザイン・店舗設計・内装工事・改装工事をお考えの方はお気軽にご相談下さい。