京都で計画中のエステサロンの店舗デザイン・設計するにあたってのゾーニングとプランニングの説明です。
現地調査の内容のまとめ
今回工事するテナント部分は、長方形や正方形の四角の形状ではなく、敷地の一部分が尖っている歪な形状をしています。そのため、デットスペースが生じやすくなり、そこが今回店舗設計する上でのポイントになりそうです。また敷地からの排水が一箇所しか無いので、シャワーユニットやトイレや手洗いなどの水廻りを集約する必要があります。また排水管が床のスラブから直に立ち上がっているため、排水管と水廻りをつなぐエリアは床上げが必要になります。
ゾーニングの考え方
こちらが平面図をプランするにあたってのゾーニングになります。まずビルの共用部からの出入口が2箇所あります。左側は地階からエスカレーターで上がってきて一番近い出入口で、右側はエレベーターホールに面している出入口になります。今回のテナントビルは地下で駅と直結しており、エレベーターの利用が多いと判断して、お客様が利用される出入口は、エレベーターホールに面している右側にしました。左側の出入口はスタッフルームから出入りできるスタッフ専用としました。
あと大きなポイントは水廻りエリアになります。図面の中央上部に排水管が立ち上がっています。今回も従来のエステ同様、床上げは最小限で1段で収めたいので、排水管が立ち上がっている場所から近いエリアに水廻りを設置しなければなりません。なおかつ、利用されるお客様と働かれるスタッフの方がスムーズに店内を移動できるような動線も考えなければなりません。シャワーユニットやトイレや手洗いなど排水が必要な設備が多いので、これらを排水管近くのエリアに集約し、どれだけ上手く動線に組み込めるかがポイントとなりそうです。
プランニング・平面の考え方
これが最終的に決定した平面図です。ほぼゾーニング通りの内容でまとまりました。右側の出入口にエントランス、左側の出入口にスタッフルームを配置し、ビルの排水設備に近い、中央部分から上に水廻りを配置しています。その水廻りと施術部屋の周りをグルりと囲むように動線(通路)を確保しました。そうする事で、回遊性が生まれエントランスやスタッフルームからもアクセスしやすく、各部屋ごとの行き来がしやすい動線になりました。
オーナー様のご要望通りの部屋数と水廻りの設備もプランに収まり、あとはこの平面図を基にデザインの落とし込み作業にはいります。勿論、展開図や天井伏図や設備図などなど…まだまだ描かなけれならない図面は沢山あります…。今月末に着工…急ぎます。