近年は習い事ブームや、アフター5をいかに有効に活用するか、単に働くだけでない生活スタイルを充実させることが主流になってきました。ストレス発散や自分自身の生きる糧になるものを探して、多くの人が様々な体験をしています。体験内容はプロ志向の本格的なものも多く、受講後資格をもらえたり、試験を受けたりして起業する人が増えています。しかし、趣味の延長から起業し、経営して行くのは並大抵のことではありません。今回は女性に人気のネイルサロンを起業する際のポイントをご紹介します。
1. 知識・技術の習得
ネイルサロンを起業するにあたって、まず自身のネイル技術やセンスに自信がないと何も始まらないでしょう。しかし、起業するとなるとその技術をお客様に商品として提供するわけですから、お客様に満足していただけるレベルに達しておく必要があります。起業してからではなく、起業前に計画的に知識を習得しておきましょう。またネイル技術だけでなく、接客業や衛生面も非常に大事なポイントです。しっかりとした知識、技術を身につけておきましょう。
2. 経営者の心構え
近年、ネイル業界でも個人サロンが増加傾向にあります。ネイルサロン自体、比較的ローコストで起業できるので、こじんまりとしたサロンでも利益をあげる事は十分に可能です。ただし、価格競争や大手サロンとの差別化は激化していますので、経営者としての手腕が問われます。技術はもちろんですが、プロとして経営する為の勉強や事業計画は納得するまで時間をかけて行いましょう。起業後はなにかと時間が取りにくくなるので、準備は必ず起業前にしておきましょう。
3. 起業までの下準備
開業資金
ネイルサロンは比較的ローコストで起業できるとご紹介しましたが、まずは一般的に開業資金の全体の3~5割を自己資金でまかなえるようにしておきましょう。個人資金以外では融資を受ける方が多くみられますが、月々の返済義務があることを忘れてはいけません。経営に支障をきたすような無理な融資はやめましょう。また、自己資金だけで運営していくのにも注意が必要です。資金は起業時だけではなく、オープンした後にも必要になります。運転資金の調達は計画的かつ入念にしておきましょう。
事業計画書
事業計画書は起業する上で欠かせないものです。必ず作成しましょう。コンセプトから始まり、自店のビジネスビジョンをしっかりと考えてまとめます。運営に行き詰った時には、事業計画書を振り返るなどして、初心に返ることも重要です。必要な項目をピックアップしていますので、まずは自分の言葉で書き連ねてみましょう。草案が固まったら信頼のおける第三者に目を通してもらうのも良いでしょう。
- コンセプト
- 市場動向・競合サロン分析
- リスク・問題点対策
- サービス内容・価格
- マーケティング方法・対策
- 集客方法
- オープンまでのスケジュール
- スタッフ調整・人件費
- 支援・協力者について
広告宣伝
今の時代、インターネットツールは欠かせません。ホームページやFacebook、ブログなどのSNSを普段から使っている人はそれらもしっかりと自店の運営に反映させていきましょう。もちろん紙媒体の広告も必須です。集客が容易な大手サロンに比べ、個人サロンはあらゆる手段で新規顧客を獲得しなくてはなりません。まず地域の方々に周知していただくのには、即効性のあるチラシを有効活用してみましょう。
4.まとめ
短期間でネイリストとして自分のお店を始めることができ、大掛かりな資金も必要ないとなれば夢は膨らむばかりです。しかし、プロとして経営をしていくのにはたくさんの努力が必要です。ネイルサロンの開業率は廃業率に比例しています。慣れない準備段階では何度もパニックに陥ることかかも知れませんが、入念な準備をしておくことで回避できます。小さな積み重ねが大きな成功への近道となるでしょう。