一年の中で夏場は水に触れるのが一番気持ちの良い季節です。今季も涼を求めたり、喉の渇きを潤したり、自然と蛇口をひねる回数も多かったことでしょう。
ここでは蛇口、水栓についてお話しします。水回りの豆知識として参考になさってください。
1. 水栓について
いわゆる水道の水を開け閉めする蛇口のことです。
細かく言うと、給水・給湯管を通った先にある金具から水やお湯の出し止め、水量の調節が可能になる設備です。ハンドルを回したり、レバーを上げ下げするものが一般的ですが、ボタン式やタッチレス水栓等もあります。
蛇口部分が長いもの、水栓の先が延びるもの等は遠くまで届くので広範囲の作業に向いていますし、短いほど洗い場スペースは広くなります。
取り付け方法も幾つかあります。壁に水栓を取り付ける「壁付け」、カウンターや台座が付いた「台付」、取り付け穴が一つの「ワンホール」と言った違いがあります。見た目の印象はもちろんですが、使い勝手も大きく変わる場合もありますのでよく検討して選びましょう。
2. タイプ別水栓
大きく分けて4タイプに分けられます。
人目につきやすい場所にあるサロン系店舗では、水栓のデザインや配管の色にもこだわってみましょう。
単水栓
水かお湯のどちらかを出せます。いずれかの出し止めだけをする一番シンプルなタイプです。
横水栓/立水栓/自在水栓/散水栓/二口水栓/厨房水栓
2ハンドル(2バブル)混合栓
単水栓と同じ仕組みですが、2つのハンドルがあり、水とお湯どちらも出すことができます。
キッチン、洗面台、バスルームによく用いられます。
シングルレバー混合栓
1つのレバーで水もお湯も出せ、さらにはレバーを上下に動かす事で簡単に水量調節が可能です。ハンドルを握らないので汚れた手でも使えます。
キッチン、洗面台によく用いられます。
サーモスタット混合栓
自動温度調節機能が内臓されていて、給湯器からの水やお湯を一定温度に保ちます。
バスルームによくあるタイプです。
3. まとめ
店舗でもご家庭でも蛇口、水栓の種類を誤ってしまうと、とても使い勝手の悪い水回りになってしまいます。オーソドックスなものからハイテクなものまで、用途にあった選択をしましょう。
古くなった場合は、意外と簡単に修理や交換ができるのでリニューアルやリフォームもオススメです。