オープンから数年経ち、お店の内装の壁や床に傷や汚れが目立ちはじめ、導入当時は最新だった設備も老朽化が進み、売上も以前より落ちてきた頃に、店舗の改装を考えるオーナー様は多いと思います。しかしお店の内装をただ単に綺麗にし、設備を新しくするだけでは意味がありません。改装前より集客率を上げ、売上をアップさせなければ意味がありません。そこで今までに多くのお店の店舗デザイン・店舗設計を手掛けてきたインテリアデザイナーが、売上げアップにつながる改装の4つのポイントを詳しくご紹介します。これからお店の改装を考えられているオーナーー様は参考にして下さい。
1. 現状の改善点を見直し改装工事でフル活用する
まずは改装するにあたって、今現在の改善点をピックアップし、その改善点をどう改善したいのかを明確にしておきましょう。特に店舗の内装イメージを改善する場合、今のお客様のニーズとどこが合っていないのか、また新たなターゲット層にはどの様な内装イメージが合っているのかを、細かく分析しましょう。また、店内の間仕切などの大掛かりな工事が必要とする場合は、オープン当時からのノウハウやデータをフル活用し、お客様やスタッフの方が利用しやすい動線や空間構成に見直すことが重要です。
2. リニューアル後に瞬時でイメージが変わったと思える内装
お店の内装イメージを変更する以上、お店の雰囲気が変わったと思ってもらわなければ意味がありません。今まで使用してきた、壁や天井や床と同じ様な色目や素材に変更しても、お客様は気づきません。せっかくお店の内装イメージを変更するのであれば、一瞬で変わったと感じ取ってもらええる素材や色目に変更しましょう。しかし、今まで利用されたお客様のイメージや新たに、ターゲットとするお客様のイメージに粗ぐわなければ意味がありませんし、かえってマイナスになることもあります。最初の項目で説明した通り、顧客情報を分析し適した内装イメージに変える事が重要です。そのためには店舗デザイナーや設計者にに相談する事が重要です。
3. 大掛かりな設備工事と見劣りがちな資金計画
お店を改装するにあたり、新しい設備や什器を導入しようと考えるオーナー様も多いと思います。設備や什器の導入には高額な資金が必要なため、躊躇されるからも多々おられると思います。大切なのは、設備を導入して採算が取れるかということが一番重要になります。今までの売上資金で賄えるのか、資金調達が必要なのか、その場合は何年で返済するのか、またはリースが組めるのかなど、オープン当時に計画した具体的な資金計画が必要です。この資金計画を疎かにしていると、リニューアル後に資金繰りが上手くいかず、閉店に追い込まれることも少なからずあります。店舗改装でもっとも重要なのは、闇雲に目についた箇所や、古びた設備を改善するのではなく、今の現状に見合った資金で、最大限の効果を発揮する改装工事にすることです。そのためには、事前の資金計画も重要なひとつになります。
4. デメリットである休業期間を最大限に活かすイベント化
店舗の改装するためには、少なからずとも数日の休業期間が必要です。閉店期間があるとなると、その分売上期間も減りデメリットが目立ち、どうしてもマイナス面が目立ちます。ただマイナスに考えるのではなく、このデメリットをメリットへと大きく活用する事が大切です。今回にあたっては、休業期間をへて大体的にリニューアルオープンとして告知することで、イベント化し、新規顧客を獲得する大きなチャンスになります。また今まで利用して下さった大切なお客様には、休業期間のお詫びとしてクーポンを配布するなど、利用価値は無限大です。デメリットをいかにメリットとして活用できるかが、リニューアルオープン後の売上げアップを左右するといっても過言ではありません。