人気店や繁盛しているお店には人々を引きつける何かがあります。内装デザインはその一端を担っています。売り上げにも関わる大きな役割を果たします。好き勝手な自分好みのデザインでなく、居心地や雰囲気の良さを加味して造られる内装デザインのポイントをご紹介します。
1. 売り上げを左右するポイント
売り上げを「お客さま単価」×「人数(客数)」と考えてみましょう。実は「お客さま単価」も「人数(客数)」も内装デザインの影響を受けて、伸び率が変化することをご存知でしょうか。それぞれのポイントをご紹介します。
お客さま単価
店舗作りにおいて雰囲気はなによりも大切にしたいものです。店舗によってハイクラス、カジュアル、レディース、カップル等、路線は様々ですが、しっかりとターゲットを見据えたデザインであることが重要です。そこに居心地の良さをプラスすることで、お客さまの満足度が上がります。満足度は購買欲につながります。購買欲のアップ、イコール「お客さま単価」が上がる仕組みです。
人数(客数)
「お客さま単価」を上げるには雰囲気づくりが重要であると解説しましたが、その「お客さま」によって発信されるのがSNSです。新しいお店に出向く際、事前にインターネットでなにかしらチェックする人がほとんどでしょう。店舗のサービス内容や営業時間よりも、これから来店するお客さまが気になるのは、実際に店舗を訪れた人の口コミ情報です。情報は文字として記載されますが、雰囲気は写真等によって伝えられることがほとんどです。文字よりはるかに印象に残ります。また、近年はSNSにオシャレで、インパクトのある写真をUPすることが流行していますので、そう言った意味でもあなどれないツールとなっています。第三者が発信するものなので、知らないところで色んな見方が出てくると思いますが、人気のバロメーターとなります。居心地の良い環境を提供して、お客さま、さらにはリピーターを増やせるよう努力しましょう。
2. 押さえておきたい注目ポイント
照明や家具といったお客様の目に触れやすい内装のポイントでも売上は変わってきます。まずは工事が必要なく手軽に改善できる、以下の2つのポイントに注目し売上を伸ばしましょう。
照明
人間は光によって24時間を上手に使い分けています。人工的な光、照明は店舗でも人の行動に大きな影響を与えています。明るい空間だと人は活発に行動する傾向にあります。昼間、行動的なのは本来の人間の性質でもあります。お客さまの回転率は高くなります。飲食店では居酒屋など、活気にあふれる明るい印象の店舗が想像できます。逆に暗い空間では、ゆったりとした時間が非日常を演出します。非日常を感じる旅先ではお金の羽振りが良くなります。カフェやバーなど、まったり時間を過ごせる場所が想像できます。光の量によってイメージだけでなく、居心地、気持ちの感じ方も変化します。色なども考慮してみましょう。
家具
破れた椅子、汚れたテーブル。当たり前のことですが、問題外です。飲食するには不可欠な家具ですし、お客さまが直接触れ、目にするものですので常に清潔であることを心がけましょう。アンティーク家具なども「古い、汚い」で片付けられないようにしっかり手入れをしてから取り扱うようにしましょう。家具の選び方によっても簡単に店舗の雰囲気を変えられるのでシュミレーションしてみると良いでしょう。
3. まとめ
内装デザインの様々なポイントをご紹介してきましたが、最終目的に向け、一つずつ見直してみましょう。すべてに共通して言えることは、居心地の良い空間であることですが、それはお客さまが感じるところです。提供する側は何がどうお客さまに影響するのか、店舗のコンセプトに応じて考えてみましょう。どこに重きをおくべきなのか、しっかり判断して進めていきましょう。