何事も、事前にやるべきことをリストアップしておけば、忘れ物やトラブルを回避できたり事前に入念な準備ができます。準備に時間をかけるのは手間ですが、手間をかけた分だけ理想の店舗づくりに近づけるでしょう。自身だけ出なく、工事を請け負う側からしても、効率的に作業が進められるメリットがあります。ポイントを押さえて整理してみましょう。
1. チェックリスト作成のポイント
簡潔に要望を伝える
工事を進めるにあたっては多くの専門的な課程がありますが、分からないと丸投げせずに、まず自社内で考えられる項目をリストアップしてみましょう。工事を請け負う側からしても、リストがあるとないでは大きな差です。互いに情報を共有することで信頼感が得られ、コミュニケーションもとりやすくなり、無駄な時間を省くことができます。漏れの無いリストづくりは、短時間で要望を伝えることができる心強いツールとなるでしょう。
内装・工事会社とのトラブル回避
リストづくりは依頼する側だけでなく、請け負う側にとっても心強いツールとなります。そのためにも、要望を一方的に押し付ける形になってはいけません。辻褄が合わなかったり、曖昧な表現などは避けましょう。また、いくら完璧なリストづくりをしても、プロジェクトとして利益やコスト面を度外視した内容では、請け負う内装・工事会社との信頼関係は生まれません。内装・工事会社とのトラブルを避けるためにも、具体的にイメージできる現実的なリストづくりをしましょう。しっかりとした提案ができれば、こちらから優秀な内装・工事会社を探し出すことも可能になるでしょう。
工事費の削減
疑問点や不明な箇所も事前もリストアップし、問題点は内装・工事会社に見積りを依頼するまでに可能な限りクリアにしておきましょう。内装・工事会社は不明な点があると、工事費にして計上し、赤字を回避する場合があります。金銭的なリスクを犯さず、最終的に見積金額の削減にもつなげられるよう、しっかり解決しておきましょう。
2. チェックリスト項目
内装費用
やりたいことはあるけれど、コスト面となると相場がわからなかったり、なんとなく尻込みをしてしまったり。なかなか内装・工事会社へうまく予算を伝えきれない場合があります。その際、内装・工事会社からの提案を待っても構いませんが、プランや予算を大きく外れてはそれも無駄足となります。ある程度の上限を決め、毅然とした態度で依頼しましょう。
コンペについて
開業時、複数の会社に見積もりを依頼することはよくある事です。またその旨は、依頼する内装・工事会社へは事前に報告しておきましょう。互いに現状を把握する事で、信頼関係を損なわずに作業を進めることができます。自社のプランにあった内装・工事会社を選ぶのが目的です。長期的ないいお付き合いができるよう、誠意をもって依頼するように心がけましょう。
店舗形態
内装デザインや見た目の良さも必要ですが、どのような店舗であるか、現場での運営の仕組み、手順はしっかり固めておきましょう。「何」を「どれくらい」「どのように」お客様に提供するのか、非常に重要な項目です。飲食店の場合は座席数や料理の提供の仕方、物販店の場合は商品の数や販売方法です。現場での運営が、経営を左右します。曖昧なイメージではなく、しっかりとしたコンセプトを立てておきましょう。
コンセプトイメージ
具体的に自店のコンセプトに合った絵や写真を収集して、第三者にも見た目でわかるようにしておきます。抽象的な表現や、雰囲気だけ、言葉だけ、では受け取る側の解釈にバラツキが出てしまいます。微妙なニュアンスの場合は、やりたくないイメージも準備しておくといいでしょう。
3. まとめ
開業時にはやることが多く、初めてや慣れない・わからないことも沢山ありますが、事前にチェックリストを準備しておけば効率良く開業計画が進められます。問題点はその都度クリアにし、曖昧なところがないようにしておきます。具体的に要望が伝えられれば、時間にも心にもゆとりがうまれるでしょう。