この一年間、致し方なく自宅のダイニングやリビングでリモートワークをした方は多いと思います。くわえて、仕事という本来の用途での空間ではないために、しっくりこず精神的にも身体的にもフラストレーションがたまったことでしょう。
ここではリモート時に活用したい正しい椅子選びのポイントをご紹介します。
1. 姿勢とは?
人間にとって良い姿勢とは、どんな姿勢でしょうか。人間は「立つ」「座る」「横になる」など、色々な姿勢をとることができます。それぞれに理想的な姿勢があり、身体への負担が少なく、疲れにくい体位が一般的な良い姿勢と呼べるのではないでしょうか。
また、美しさを求めると少し緊張感のある姿勢が生まれます。機能美と呼ばれ、全身のバランスがとれてくると自然と機能的な効果が得られるようになります。そうなると、良い姿勢=楽な姿勢とは言えませんが、良い姿勢が楽な姿勢に感じられるようになると、自然と質の良い呼吸ができたり、集中力が高められたり、心身ともにポジティブな状態をキープできるようになります。仕事にも良い影響が期待できます。
2. リモート時の椅子選びのポイント
高さ
足の開き具合や膝の曲がり方を意識してみてください。
食事をする時などは、しっかりと足が地面についておいた方が安定します。ソファでは低すぎますし、ハイチェアでは食べるものにも限界が出てくるでしょう。
逆にリモート時には、深く腰を据えるよりも、軽く腰をかける程度の方が作業効率が上がると言われています。緊張感を維持したり、あえて座らないスタンディングスタイルをとる人も多いそうです。
動きやすさ
リモート時に移動はほぼ無いですが、やはり座ったり立ったりが容易にできる方が快適な空間をつくれます。肘掛けや背もたれのあるデスクチェアとは対照的な、スツールと呼ばれる背もたれのない360℃どこからでも腰掛けられる椅子も実はデスクワークに向いています。
バランスボールを椅子にすることが流行りましたが、それと少し似ているところがあります。座りながら股関節を広げたり、背筋を伸ばした姿勢をキープしたりすることがポイントです。
硬さ
椅子にとって座る面のかたさはとても重要です。
ソファであれば柔らかめから硬めを好みに選択できますが、仕事となるとある程度かたさのあるものをオススメします。
座り姿勢では、骨盤を立てることが求められます。みだりに足を組んだり、背もたれに寄りかかったり、背骨が曲がった状態は好ましくありませんし、長時間労働には不向きです。長時間座る事を考えて、クッション性のあるものや、身体が沈み込まないような反発素材のものを検討してみましょう。
3. まとめ
姿勢は意識して得るもの、自然と備わっているもの、さまざまですが、座ることに関しては椅子、スツールという道具を使って理想の姿勢に近づけることができます。ポイントを参考にライフスタイルに合わせて、快適な仕事環境をつくってみてください。